仙さんハッパ 虎Vチャンス来年まで
楽天・星野仙一SA(68)が17日、宜野座村野球場を訪れ、阪神との練習試合を視察。和田虎へ悲願のリーグ優勝への猶予は来年までと、厳しいゲキを飛ばした。
タテジマを脱いで12年。楽天のフロントとなった今季も気になるのは古巣の現状だ。星野SAはまず「今年のタイガースはチャンス。楽天よりチャンスがある」とリーグ優勝の可能性を明言した。
ただ、これは太鼓判ではない。「今年、来年を逃したら難しいよ」。今の主力が元気なうちにという辛らつなハッパでもある。若虎の台頭の少なさは、離れていても気に掛かる。
体調不良で15日の練習を休み、この日復帰した和田監督も闘将の思いを深く受け止める。「肝に銘じます。今年、来年と言わず、今年ですね」と足踏みしないことを約束。若手の成長も、指揮官がもっとも心を砕いている。
高血圧と見られる症状は「全然、大丈夫」と笑顔を見せた和田監督。くしくも2003年に優勝した際の星野監督も、高血圧に悩まされた。猛虎の将が背負う重圧は、いつの時代も同じだ。
頂点は「一つになってつかまえることだな」と言い残した星野SA。言葉を胸に、和田監督が不退転の覚悟でペナントに挑む。