金子ピリピリ初ブルペン…報道陣ニラむ
「オリックス春季キャンプ」(17日、宮崎)
オリックス・金子千尋投手(31)が、今キャンプ初めてブルペン入り。カメラマンのシャッター音を気にするなど、ピリピリムードの中で28球を投げた。
昨年11月29日に内視鏡による右肘骨棘(こっきょく)除去手術を受けて以来、初めての本格投球。ワインドアップで感触を確かめると、セットポジションでも下半身の使い方を意識しながら投げた。
途中、カメラマンに対して「足を上げてからシャッター音を出すのやめてもらえますか」とピリピリ。それでも気になったのか「邪魔しないでください」とニラみつける場面もあった。
それでも、手応えを感じたのか、20球を超えたあたりから捕手を座らせてカーブ、チェンジアップも試投。小気味いいミット音を鳴らしていた。
見守った森脇監督は「順調。千尋にとってはもちろん、チームにとってもいい日になった」とエースの初投げに好感触を得た様子。無理に急がせはしないが、間に合えば開幕投手を託したい思いもあるだけに、指揮官の表情にも笑顔が絶えなかった。
一方の本人は報道陣の問いかけに答えることなく、手で制して帰路に就いた。最後までピリピリムードのままだった。