「ＤｅＮＡ春季キャンプ」（１７日、宜野湾）

　ＤｅＮＡのドラフト５位・山下幸輝内野手（２２）＝国学院大＝が１７日、いつの間にか付いた“ハマのムシキング”というニックネームを大歓迎した。「虫は好きなので、嫌じゃないです。広まってもいいですね」と笑顔を見せた。

　由来はツイッターだった。大学時代、寮で捕まえたゴキブリをペットボトルに入れ、カマキリに名前を書くなどの虫との触れ合いを、同級生がつぶやいたところ、ファンが発見。プロ入りと同時に拡散したのだった。

　第３クールに行った練習試合では２戦連続安打を記録。今クールを総括した中畑監督に「シャープなスイングで力強い。あのムシキング、ちょっとしたブームをつくるかもしれない。（二塁で）いい争いをする可能性はある」と唯一、名指しで評価された。

　もはや監督も認める“ムシキング”。この日は２日連続で予定になかった特守を敢行。進藤ヘッドコーチと「かっこいい守備」をテーマに１時間鍛えた。「開幕１軍でなく、スタメンを取りたい」。虫だけでなく、レギュラーの座もつかみ取る。