「練習試合、日本ハム１９-８ハンファ」（１９日、名護）

　日本ハム・中田翔内野手（２５）が１９日、韓国・ハンファとの練習試合で特大弾を放った。２点リードの三回無死一塁、カウント２－２からの５球目、直球を引っ張った打球は左翼防球ネットを越えていった。球場の外周道路で弾み、大きく跳ねてさらに遠くへ。海辺の砂浜にめり込んだ。

　１４日の練習試合・ＤｅＮＡ戦（名護）に続き、出場２試合連続の２号本塁打。推定飛距離１４０メートルの場外弾でパワーを見せつけた。「芯の少し先だったけど、しっかりとしたポイントで捉えることができた。これからも状態を上げていきたいね」と浮かれることなく気を引き締めた。

　１月のハワイ自主トレでは１日７時間の練習を敢行。黙々とバットを振ってきた主砲はキャンプでも、状態の良さを維持する。「（１日の）時間を有意義に使えていると思う。スイングの軸がぶれないで振れている」とここまでを振り返る。キャンプでも規則正しい生活を心がけ、やりたい練習ができていると自信を持って言う。

　打撃練習でも場外柵越えを放ち、実戦でも結果を出す４番に、栗山監督はタイトル総ナメも期待する。「軸回転でしっかり振れてる。集中力もあるし、三冠王を取れるんじゃないかな」。開幕からの大暴れする主砲の姿を思い描いている。