ロッテ田中 開幕ローテ入り消滅

 ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が3日、中継ぎで開幕1軍を目指すことを宣言した。1日に伊東監督が「開幕ローテの6人が決まった」と明言。現時点で涌井、石川、唐川、藤岡、新助っ人のイ・デウンが当確。残り1枠を木村やチェンが争っている状況で、事実上、田中の開幕ローテ入りは消滅した。

 実力をすべて披露する前に、開幕ローテ枠は埋まっていた。2月22日の広島との練習試合では2回無失点。結果を出しただけに納得いかない思いもあるはずだが、「与えられたところでしっかりやるだけ。自分の投球をするだけです」と、中継ぎでの開幕1軍入りに気持ちを切り替えた。

 この日はロッテ浦和球場でフリー打撃に登板した。60球を投げて安打性はわずか1本。スライダーでバットもへし折り、「それなりにいい球が行っていた」と納得の表情だ。

 見守った川越2軍投手コーチは「変化球でも真っすぐと同じ腕の振りができている」と評価。開幕ローテは厳しくなっても、田中の先発としての適正は今後も見ていく方針だ。

 4日から6日まで卒論発表のため、田中は練習後に京都へ出発。7日に再合流後、11日の中日戦での登板が濃厚だ。先発でも中継ぎでもいい。開幕1軍入りへ、秀才右腕は結果を出すしかない。

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