雄平“侍魂”雄叫び打!守備でポロリも

 「侍ジャパン強化試合、日本4-3欧州」(10日、東京ド)

 侍ジャパンを逆転勝利に導いたのは、ヤクルトの4番だった。2点差を追いついた八回、なお無死一、三塁で雄平外野手(30)=ヤクルト=が勝ち越しの中前適時打を放った。四回にも反撃の口火を切る右翼線二塁打と、まさかの苦戦を強いられる中、日本攻撃陣の意地を見せた。

 汚名返上のチャンスだ。1-3の八回、侍打線が反撃開始。2点を返して同点とし、なおも無死一、三塁で雄平が打席に入った。「絶対に打ってやろう」。ファンミルの変化球に反応し、しぶとく中前へはじき返す。侍デビュー戦で見せた執念の逆転適時打。一塁上で雄叫びをあげ、ガッツポーズを決めた。

 一喜一憂の1日だった。「自分のミスで3失点してしまった」。まずは二回の守備。先頭サムスが放った右中間への打球を処理した際、隙を突かれて二塁を陥れられた。四回は2死一、二塁でアングロの大飛球に背走で捕球を試みたものの失敗。ともに記録は二塁打だったが、悔いの残る守備だった。

 何とか守備をカバーしようと、打撃で挽回を図った。四回の守備の直後には右翼線へ痛烈な二塁打を放ち、八回に決勝打。小久保監督は「我慢して使い続けて、最後に期待に応えてくれた」とねぎらった。

 試合前には東日本大震災復興支援の募金が行われた。宮城・東北高校出身の雄平も被災地の仙台で3年間を過ごした。「全力でプレーをして元気を与えるしかできない。力になったと思ってもらえたらうれしい」と思いをはせた。「1球の大切さをより実感した」。日の丸の重さを実感し、一回り成長できた1日だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス