「侍ジャパン強化試合、欧州６－２日本」(１１日、東京ド)

　進化する若武者が代表初アーチだ。０－５と大きくリードされて迎えた六回。先頭打者の山田＝ヤクルト＝が真ん中の直球をはじき返すと、打球は大きな弧を描いてバックスクリーン右に飛び込む反撃のソロとなった。

　今春キャンプで取り組んだ右打ちの成果を感じさせる自身の代表１号弾。「今まであまり打ったことのない方向なので、感触は良くも悪くもなく、入ってくれという感じ」と振り返った。

　前日にも適時二塁打を放つなど連日の活躍に、「個人的にはそれ（侍ジャパン）を目標にやってきたので、結果が出て良かった」と満足顔。１１月のプレミア１２へ向けてアピールした形だが、「それはまだ。シーズンでしっかり活躍しないと呼ばれないので」と気持ちを引き締めた。

　今季のオープン戦では打率・２２２とまだ結果が出ていない。侍での快音をきっかけに、「たぶん上がっていくと思います」と、上昇気流に乗って開幕へ向かう。