「オープン戦、巨人３-９日本ハム」（２０日、東京ド）

　２年連続の開幕投手が決定的な巨人・菅野が先発し、３回４失点。２７日の開幕戦へ、最終登板で結果を残せなかった。それでも「監督やコーチの方々に不安材料の残る形でしたけど、いい状態に持ってこられた」とうなずいた。

　二回２死満塁、田中に１１９キロのカーブを捉えられ、走者一掃の中越え３点適時二塁打を許した。６安打１四球、４失点という内容でマウンドを降りた。

　「追い込んでからは、甘くなるシーンが多々あった」と、安打を打たれた場面を反省したが、一方で前向きな言葉も並べた。「スピードも戻ってきた。心配してないです。開幕に向けていいステップが踏めた。８０％くらいは戻ってきてます」と余裕すらにじませた。

　「３回は予定通り。毎年、開幕前は３回なので」。初の開幕投手を務めた昨年もオープン戦最終登板は３回だった。今月上旬は不調で登板を一度飛ばすなど、ここまで順調な歩みとはいえない。それでも右腕は下を向かなかった。

　開幕まで残り１週間。原監督は「打たれすぎ。結果４失点じゃ、褒められる内容じゃない」と渋い表情。斎藤投手コーチも「最後はビシッといきたい」とため息はついたが「（開幕は）他に誰がいるの」と右腕に３・２７を託す考え。開幕戦本番で結果を出すしかない。