ロッテ涌井3年ぶり大役で鷹にリベンジ
「ソフトバンク1-3ロッテ」(27日、ヤフオク)
これが涌井だ。3年ぶり6度目、ロッテに移籍して初の開幕投手を務めた男は、力でねじ伏せる本来の投球で、鷹を斬った。昨季、この地で開幕3連敗を喫したチームに、何より欲しい白星をもたらした。
幾度も迎えたピンチを、持ち味の直球でしのぎ切った。「打者が差し込まれているのが分かったので、真っすぐで押していけると思いました」。六回だ。1死一、二塁で代打・明石を迎えたが、迷わず直球を選び、145キロで空振り三振。続く今宮も、女房役・田村のサインに首を振って投じた145キロの直球で見逃し三振に仕留めた。
西武からFA移籍し2年目。昨季は期待されながら8勝12敗に終わった。成瀬がヤクルトにFA移籍し、エース不在となった今季、西武時代からの恩師・伊東監督から大役を託された。まな弟子は見事に期待に応えた。
「成瀬さんがいなくなって、柱がいないと書かれることが多いけど、自分が柱になります」。涌井は頼もしく「エース」を宣言した。