G高木勇、涙の12球団新人一番星
「巨人11-3DeNA」(29日、東京ド)
シンデレラボーイが出現した。巨人・ドラフト3位の高木勇(三菱重工名古屋)が、プロ初登板初先発で6回6安打2失点。新人では12球団一番乗りで初勝利を飾った。プロ入りまで社会人野球で7年間プレーした苦労人は「今まで頑張ってきて良かった」と涙を流した。
一回を三者凡退で仕留める好スタート。勝ち投手の権利がかかった五回も、筒香を102キロのカーブで左飛に打ち取るなど、3人で片付けた。140キロ台中盤の直球と鋭く曲がるカットボール、緩急も織り交ぜながら相手打線を抑え込んだ。
巨人の新人が開幕カードで勝利を挙げるのは60年の青木宥明以来、55年ぶりの快挙。大抜てきした原監督も「いいデビュー戦。いい選手が(巨人に)入ってくれた」と、手放しで褒めたたえた。
次戦は4月5日の阪神戦(東京ドーム)で先発予定。「次も投げさせてもらえるなら、自分らしく投げたい」。恐れを知らない新星が、強打の猛虎打線に立ち向かう。