グリエル契約解除「わがまま許せない」
DeNAは2日、右太もも裏の治療を理由にキューバからの来日が遅れていたユリエスキ・グリエル内野手(30)に、契約解除を通告したと発表した。同日、自由契約選手として公示された。
会見した高田GMは「本人は日本でプレーする意思があるが、『(来日は)完治してから』の一点張り。再三再四要求したが、いつ来てもらえるかも分からない。契約違反ということで、通達しました」と説明した。
Y・グリエルとは当初、3月24日にキューバをたつ取り決めだったが、これを拒否。DeNA側は28日にキューバに担当者を派遣し、スポーツ省との交渉で30日の来日を決めたが、これも無視された形になった。
3月24日を最後に音信不通となっていたY・グリエルとは、2日に担当者が電話で接触。高田GMは「1時間くらい話した。本人に契約解除を通告した」と状況を説明。「契約した以上、球団の指定した日に来る義務がある。わがままは許すわけにはいかない」と、断固たる姿勢で臨んだ。年俸3億5000万円、契約金など総額5億円(いずれも推定)の契約だったが、金銭の授受は発生しない。
また左手首を痛めたとして来日が遅れている弟のルルデス・グリエル・ジュニア内野手(21)は、来季までの2年契約を結んでいることもあり、制限選手とした。