SB松坂 長期離脱か…無期限ノースロー

 「平成の怪物」に大きな試練が訪れた。ソフトバンク・松坂大輔投手(34)が2日、右肩筋肉の疲労のため、無期限でノースロー調整をすることを明らかにした。この日、ヤフオクドームを訪れ、工藤公康監督(51)に現状を報告。「投げた後の疲労感が長引いている」と症状を説明した。復帰時期は未定で、今後の状態次第では長期離脱となる可能性も出てきた。

 西戸崎合宿所でリハビリを終えた松坂が向かったのはヤフオクドームだった。工藤監督に現状を報告。右肩筋肉の疲労のため、無期限でノースロー調整を行うことを決めた。その後、報道陣の質問に答えた松坂は「申し訳ありませんという言葉しか出てこない」と声を振り絞った。

 オープン戦登板翌日の3月18日にインフルエンザB型に感染していることが判明。23日から練習を再開し、29日にブルペンで41球を投じた後、ノースロー調整を続けていた。「投げた後の疲労感が長引いている。投げた後に(肩の)状態が戻ってこない感じが続いていたのでチェックしてもらった。先のことは分からないけど、ノースローで経過を見ることになった」と、松坂は症状を明かした。

 田中トレーナー統括によると、3月31日に福岡市内の病院で磁気共鳴画像装置(MRI)などの検査を受けたが、炎症は見られず、筋疲労と診断された。インフルエンザとの因果関係は不明だが、肩が緩んだ感じが続いており、キャッチボールの再開時期も未定という。

 松坂から報告を受けた工藤監督は「投手にとって肩は生命線。僕の場合も肘は多少張っていても投げられていたが、肩となると…。何が原因か分からないし、僕がゴーサインを出すわけにはいかない」と慎重な姿勢を示した。調整に関しては松坂本人に一任されるが、復帰時期は未定。今後について松坂は「自分の中では初めてではないけど、長引いている。(肩を)休めてチェックして、スケジュールを立てられるようにしたい」と口にするにとどめた。

 ソフトバンクでは昨季、エースの摂津が同様の筋疲労を訴えて5月から6月にかけて1カ月弱の離脱を強いられた。ただ、松坂の場合はインフルエンザで一から体をつくりなおす過程での「異変」でもあり、復帰まで摂津以上に時間がかかる可能性がある。

 当面は西戸崎合宿所でリハビリを続けるが、復帰プランは完全な白紙。「平成の怪物」が新天地で大きな試練に直面している。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

スコア速報

主要ニュース

ランキング(野球)

  1. 広島・二俣にアクシデント バントファウルが顔面直撃 負傷交代 新井監督「歯が2、3本折れている」

  2. 日本ハム 敵チームへの演出が称賛の嵐 新庄監督「プロ野球のことをいつも考えて」「相手チームを常に尊敬して」

  3. 日本ハム 敵チームへの演出が称賛の嵐 新庄監督「プロ野球のことをいつも考えて」「相手チームを常に尊敬して」

  4. 松井秀喜氏「何で辞めたの?俺は辞めさせられたんだよ」引退の上原浩治氏に直球質問

  5. ヤクルト OP戦で孤軍奮闘のつばみ「いつも通りだよ だから大丈夫だよ」心境つづる 兄顔負けのフリップ芸「漢字もお勉強したから」

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

  1. 中居正広「金スマ」復帰 陣内智則「食べ方異常やった」と休養前の暴食内容明かす 中居「気をつける」

  2. 【フジ】高級Hスイート飲み会で中居氏に体触られたQアナ 「タレントU」と離席のRアナ 中居氏から「唐突退出」合図で男2・女2構図に

  3. 【フジ】中居氏 フジ幹部に「内々で」口止め 被害女性Aアナ関連のメール「見たら削除して」→第3者委のデータ復元で判明

  4. 【フジ】被害女子アナの女性上司アナ 号泣、慟哭…窓口役に自身も限界まで追い込まれる 会社対応にもショック「私と守るべきものが違う」

  5. フジ被害の女子アナは昨年8月退職 23年10月入院時の写真をインスタ投稿 入院中自傷行為、相談当初「私が死ねばよかった」

注目トピックス