「広島３－２巨人」（８日、マツダ）

　勝てる試合を落とした。１３残塁の拙攻が響き、巨人の連勝は３でストップ。一夜で借金生活に逆戻りとなった。原監督は「１本が出なかった。タイムリーが１本だけだった」と、淡々と振り返った。

　あと１点が遠かった。九回は３安打で２死満塁とし、一打逆転の絶好機をつくった。だが、最後は高橋由がヒースの直球に力負け。どん詰まりの遊飛に倒れ、万事休した。

　ミスも痛かった。八回無死一塁で、原監督は８番・村田に送りバントを指示。だが、初球を投前に転がし、痛恨の併殺打となった。指揮官は「何とかスコアリングポジションに、と考えましたが…」と語り、その後の言葉はのみ込んだ。

　片岡が４安打、亀井が３安打と好調を維持。坂本や阿部の状態も悪くはない。最も気がかりなのは、どん底にいる村田の状態だ。悩める大砲は「（バントのサインは）想定していました。練習しないといけないですね」と、厳しい表情でバスに乗り込んだ。