G杉内 変われ!斎藤コーチがゲキ
巨人・斎藤雅樹投手コーチ(50)が13日、今季未勝利の杉内俊哉投手(34)に、投球スタイルの変更を求めた。全盛期の投球ができていないとして「(年齢的に)変化しないといけない時期。勝ちがつかないと調子が落ちていく」と、危機感を持つよう促した。
杉内は開幕から2試合で0勝0敗、防御率3・27。不安定な投球内容で初戦は5回、2戦目は6回といずれも早々と降板した。以前のように球威で押すスタイルが通用しなくなっており、斎藤コーチは「(今は)コントロールと球の出し入れでやっていくしかない」と、制球重視の投球スタイルに意識改革することを勧めた。
厳しい言葉の裏には、斎藤コーチの現役時代の苦い経験がある。20代の頃、2年連続で20勝を挙げるなど破竹の勢いで白星を重ねていたが、30代に入ると成績が低迷。同じ頃、同僚の槙原寛己氏は新球習得などで選手生命を伸ばしたというが、斎藤コーチは軸としていた直球とカーブの組み立てにこだわり、36歳で引退に追い込まれた。
この日、杉内は川崎市のジャイアンツ球場で調整。先発する14日のDeNA戦に向けて集中力を高めている様子で、「相手は打つ印象。頑張ります」と短く決意を語った。