G村田意地弾!原監督「2回まばたき」
「巨人4-1中日」(28日、東京ド)
屈辱を力に変えた。2戦連続スタメン落ちの巨人・村田が、途中出場で意地の2号ソロ。勝利に貢献し、ファンの声援を浴びた。お立ち台では「本来の姿ではない自分で野球をやっている。その中で応援してもらっている皆さんの前で打てて、うれしい」と感謝した。
出番はいきなり巡ってきた。左ふくらはぎ痛で退いた坂本に代わって、二回から出場した1点リードの四回、無死。大野が投じた低めのツーシームを左翼席へ運んだ。
待望の一発を呼び込んだのは試合前の練習だった。右方向へ強いゴロを転がす打撃を徹底。「そうやってプロに入って(自分を)確立してきたので」。原点に戻り、力強いスイングを心がけた。
開幕から不振に苦しみ、26日のヤクルト戦ではついにスタメン落ち。悩める大砲の一発に原監督も「2回くらい、まばたきしたよ」と笑ったが、その後の2打席で凡退したことに触れ「ランナーを置いてる場面でも打てば、村田株もストップ高くらいまでいくんだけど」と付け加えた。
村田も、お立ち台では笑顔を封印した。「巻き返せるチャンスはある。バットでチームを引っ張れるようにしたい」。崖っぷちの34歳は、静かに逆襲を誓った。