「ＤｅＮＡ６-５巨人」（８日、横浜）

　“歴史的勝利”だ。巨人との首位攻防初戦で、最大４点差をはね返しての逆転勝ち。６連勝は８年ぶりで、貯金７は１６年ぶり。ともにＤｅＮＡでは初で、ゲーム差を２・５に広げた。

　中畑監督は興奮しきりだった。「８年ぶり？私にとって初めてだけど、連勝より今日の勝ち方が今のウチの勢いを物語っている。計り知れない、みんなのあきらめない気持ちが強く出て逆転劇につながった」と喜んだ。

　勝利を引き寄せたのは井手。０－４とリードされた四回２死一、二塁で追撃の右前適時打。そして、４－５と追い上げて迎えた七回２死満塁では逆転の２点適時打をしぶとく中前へ運んだ。

　２日前に急性胃腸炎となり、「おとといから、そうめんしか食べてなかった。そうめんパワーです」と言う“ケガの功名”の殊勲打。中畑監督は「逆転打は食らいついていった。難しい球。責任感のある打席だった」とヒーローをねぎらった。

　９日からは南場オーナーの出身地でもある新潟に戦いの舞台を移す。中畑監督は「今日も（オーナーから）『ゴールデンウイークに最高の思いをさせていただいてありがとうございます』とお礼を言われた。地元でもいい思いをさせてあげたい」と連勝を誓った。歴史的快進撃はまだまだ止まらない。