代打の代打ズバリ!G高橋由が決勝打
「中日2-4巨人」(22日、ナゴド)
普段はクールな40歳が、珍しく感情を爆発させた。九回、1死二、三塁。代打の代打で登場した巨人・高橋由が、決勝の右前適時打。「どんな形でもいいから、勝ち越したいと思った」。一塁ベースを回ったところで、右拳を激しく突き上げた。
チーム一丸となり、決勝点をもぎ取った。九回、1死二塁から寺内がしぶとく左前打を放ち、好機を拡大。9番ポレダの代打に、一時は矢野が送られた。ここで、中日ベンチが左腕の高橋聡から田島に交代。すると、原監督は待ってましたとばかりに、田島と相性のいい背番号24を打席に送り出した。「(勝ったのは)僕のひと振りというわけではないよ」と高橋由。矢野の気持ちも乗せた、気迫のひと振りだった。
兼任打撃コーチに就任した今季は、主に代打での出場に限られている。ここまで打率・233と本来の力を発揮できていないが、「結果的に、今日は打ててよかった」と充実の笑み。勝負強い打撃で健在ぶりを示した。