オリ冷や冷や星 平野佳ファンと舌戦

 「交流戦、DeNA3-4オリックス」(28日、横浜)

 4点リードで九回裏を迎え、マウンドにはオリックスの守護神・平野佳。そのまま反撃を許すことなくゲームセットとなるはずだったが、終わってみれば薄氷の勝利だった。

 先頭の山崎憲をストレートの四球で歩かせると、梶谷、ロペスに連打を浴びて無死満塁の大ピンチ。その後、暴投やバルディリスの右中間2点二塁打で1点差まで詰め寄られた。最後は何とか高城、代打・白崎を打ち取って、事なきを得た。

 昨季、最多セーブに輝いた右腕らしからぬ大乱調。中8日と登板間隔が空いたことについては「4点もらっていたので言い訳はできない」と厳しい表情。フォークの多投が目立ったが「真っすぐは上ずっていたところがあって、最後まで修正できなかった」と説明した。

 高山投手コーチは「8日空いたので、心配はしていた。でも3点で止めるあたりはさすが」と安どした様子。次も抑えを任せるかとの質問には「もちろん」と即答した。

 セ・リーグ首位と勢いに乗るDeNA相手に2勝1敗で、5カードぶりの勝ち越し。森脇監督は「3連戦の最初を勝ち越せたことは素晴らしい」と話したが、ゲームセットの後、三塁側ベンチ上の観客のヤジに平野佳が応戦するなど、後味の悪さも残った。

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