竜5000勝に谷繁監督「歴史立ち会えた」
「交流戦、ロッテ6-7中日」(9日、QVC)
記念の勝利をチームにもたらしたのは、中日・ルナだった。お立ち台で、あふれる感情を口にした。「中日ドラゴンズの長い歴史に自分も立ち会えたのがうれしい」。巨人、阪神に続く球団通算5000勝。その重みをかみしめた。
1点を追う七回2死二、三塁。イ・デウンの外角低め150キロを力負けすることなくたたいた。右中間を破る逆転の2点二塁打だ。
球団初勝利は1936年4月29日で勝利投手はノースだった。「昔の外国人が頑張ってくれたから、自分もドラゴンズで働くチャンスをもらえた」。ルナは球団の歴史と、球団史を彩った外国人選手に敬意を払った。
自宅には、カージナルスなど米国時代に在籍したチームのユニホームとともに、中日のユニホームも飾ってある。「引退した後、自分を振り返りたいんだ」。ワールドシリーズ制覇でリングも手にしたメジャーでの7年間と同時に、日本での生活、そして中日通算5000勝をもたらしたことも、自慢の1ページに違いない。
谷繁監督兼選手は「何百人のドラゴンズの選手の方々が積み上げてきた勝ち。区切りの時に自分が監督をやっているというのをしっかり受け止めながら、やっていかないと」とあらためて気を引き締めた。もちろん、5000勝は通過点にすぎない。