G菅野 7回3失点の粘投も5敗目
「交流戦、日本ハム3-0巨人」(10日、札幌ド)
泥沼にはまった。巨人・菅野が7回3失点の粘投も、打線の援護なく5敗目。チームは今季初の5連敗となった。先発として最低限の役割を果たしたが「(状態は)あまり良くなかった。攻撃の流れを悪くした」と、エースらしく責任を背負った。
マウンド上で唇をかみしめた。二回、大谷に左中間二塁打を打たれ、1死二塁のピンチ。続く近藤に投じた4球目が甘く入り、痛恨の先制2ランを被弾した。相手に主導権を与えてしまい、「こういうチーム状態なので、先制されてしまうと後手後手に回ってしまう」と悔やんだ。
首痛を発症し、5月31日に出場選手登録を抹消された。この試合が中14日での登板。休養は十分だった。しかし逆球や直球のシュート回転が目立ち、ピンチの連続。菅野は「毎回のように走者を置いた投球になり、攻撃へのリズムをつくれませんでした」と、貧打の野手陣をかばった。
開幕から奮闘してきた投手陣に、疲れの色が見え始めてきた。エースが「なかなか、嫌な空気を抜け出すことができなかった」と言うように、チーム内に重苦しい空気が漂う。DeNAも敗れて首位陥落こそ免れたが、気がつけば3位の阪神が1・5差まで迫ってきた。