“呪われた楽天”球場で異例おはらい
故障者続出に苦しむ楽天が、お祓(はら)いを受けることが25日、分かった。26日のソフトバンク戦(コボスタ宮城)の前に、仙台市にある宮城県護国神社の神職「権禰宜(ごんねぎ)」2人を招き、グラウンドで神事を執り行う。勝率5割に逆戻りしたチームが、文字通り「神の力」を借り、再進撃を期す。
これ以上、故障者を出すわけにはいかない。キャンプ前や、開幕直前の必勝祈願はあっても、シーズン中の神事は極めて異例。宮城県護国神社の関係者は「球団内にけが人が多いということで、もし皆様に厄があるのなら、それを取り除いてけががないようにお祈りする」と説明した。
呪われているとしか思えない。交流戦前の銀次に始まり、金刃、枡田、西田、伊志嶺、嶋、藤田が続々と戦線離脱。24日のオリックス戦前の早出練習では平石打撃コーチが左側頭部に打球を受け、救急搬送された。尋常ではない事態に、球団も神頼みに踏み切った。
当日は、立花球団社長、大久保監督、コーチ陣、選手、スタッフら約70人がグラウンドに集結。練習開始直前の午後2時から、招かれた神職2人が神事「厄難消除 身体堅固祈願」を執り行う。塩で清め、お祓いをし、祝詞を読み上げ、玉串を奉納する。
山形滞在を1日延長し、この日、個人的に同県内でお祓いを受け、お札をもらったという大久保監督は「実際こういう状況だし、(お祓いも)われわれには大事なこと。気持ちをリセットして戦っていけたら」と話した。現在チームは連敗中で勝率は5割に逆戻り。神のご加護を得て負の連鎖を断ち切る。