楽天劇勝で連敗サヨナラ 阿部が決めた
「楽天3-2日本ハム」(5日、コボスタ)
「ヒーローと言っていいのでしょうか?」。サヨナラ打を放った楽天・阿部が、お立ち台で恐縮した。「その前にスクイズを失敗しているので…」
八回に代走で途中出場し、九回1死満塁で打席に入った。しかし、初球のスクイズを空振り。「ヤバい。打たないと」。三塁走者が憤死して2死二、三塁に場面は変わった。こぶし1つ分、短く持ったバットで「必死にくらいついた」。粘って8球目、148キロの内角直球を強振。詰まった打球がセンター前にぽとりと落ちた。
二塁付近まで駆け寄り、阿部に抱きついたデーブ監督は「スクイズ失敗でガクッとなったけど、最後は信じていた」と声を弾ませた。連敗は8でようやくストップ。恐縮していたヒーローも最後は「これからは連勝していきましょう!」とノリノリで絶叫した。