中日・大野 両リーグ1位タイの9勝
「阪神1-5中日」(8日、甲子園)
中日逆襲の主役は大野しかいない。梅雨の蒸し暑さの中、137球の一人旅。九回2死、鳥谷を三ゴロに打ち取ると、サウナから上がったばかりのような表情で白星をかみしめた。
「むちゃくちゃ良いところに決まったわけじゃないけど、なんとか要所を締められた」。2点リードの五回2死二、三塁。上本にカウント1-1から124キロスライダーをおっつけられた。一瞬ひやりとさせられるライナーだったが、荒木のグラブに収まった。
ルナ、堂上らの好プレーもあり、「きょうは本当に野手の方に助けられた」。これで両リーグトップの5完投でハーラー単独トップの9勝目。特に今季阪神戦は4戦3勝。甲子園では通算4勝無敗だ。地元の関西で強さを発揮している。