巨人が5連勝、今季初先発全員15H11点
「巨人11-2阪神」(11日、東京ド)
完膚無きまでにたたきのめした。巨人打線が藤浪を攻略し、今季初の先発全員安打。15安打で11得点と爆発し、5連勝を飾った。首位攻防でカード勝ち越しを決め、原監督も「素晴らしい攻撃だった。我が軍は得点に飢えているチームだから」と、満足げにうなずいた。
藤浪に対し、狙いは明確だった。指揮官が「(直球と変化球を)両方追いかけると難しい投手。そっちのボール(直球)に的を絞っていけた」と明かしたように、打者有利のカウントでは真ん中から外寄りの直球に絞り、各打者がスイング。内角球を恐れることなく思い切り踏み込み、速球をはじき返した。
先制パンチは一回、2死。坂本のバットから生まれた。「(藤浪は)去年より進化している。真っすぐに振り負けないように」と、カウント1-1からの150キロを中堅左へ6号ソロ。四回は1死一、二塁から相川が2球目の外角152キロたたき、右中間に適時二塁打を放った。六回、2死満塁でも長野が2球目の外角直球を捉え、右前適時打。藤浪をKOした。
メッセンジャーに続き、藤浪も撃破。指揮官は12日に向けて「どこかに勢いがある。勢いを持って戦う」と強気の姿勢を崩さない。同一カード3連勝を決め、虎に大ダメージを与えるつもりだ。