帝京4強“崖っぷち作戦”で打撃奮起
「高校野球・東東京大会準々決勝、帝京8-1小山台」(23日、神宮)
“逆境作戦”が功を奏した帝京が4強入りを決めた。
先発マウンドに上がったのは1年の大胡。初回、1死も奪えず降板したが「想定通り」と前田三夫監督(66)。「3年を崖っぷちに立たせて緊張感を持たせるのが狙い」と明かしたように、1点先制された直後に打線が奮起し同点。さらに追加点を重ね、終わってみればコールド勝ちを収めた。
プロ注目スラッガーで主将の中道は「チームが緩んでいる感じはあった。1年が先発で負けられなかった」と、1安打1打点で指揮官の意図に報いた。
準決勝は第1シードの関東第一と激突する。前田監督は「ここからが正念場」と、さらなる集中を選手に期した。