「中日６－４ＤｅＮＡ」（５日、ナゴド）

　３点のリードが、まさかの暗転。ＤｅＮＡ・中畑監督は開口一番「何も言いたくないよ」とつぶやいた。

　逃げ切り態勢に入った八回だった。無死一塁からの和田の遊ゴロは、二塁手・宮崎の一塁転送がそれ、併殺崩れになった。さらに連打で満塁。今度は藤井の一塁へのゴロを、投手の平田がベースカバーに入らず適時内野安打にしてしまった。ここから赤坂、大島の長短打で４点を奪われ、逆転された。ミスが逆転悲劇を生んだ。

　試合前に中畑監督は話していた。「２勝１敗では借金を返していくのは難しい。うまく３連勝を挟んで、次が２勝１敗というような流れにして、初めて借金が減らせる」。再浮上へ、３連勝のもくろみはもろくも崩れた。

　「ミスの内容が低い。キャッチボールができない。ベースカバーを怠る。そのあたり、使っているのは私だから」と振り返りたくない試合を振り返った。「あしたやり返す強い気持ちを持ってこの球場に来たい。切り替えるのが難しい負け方だけど」とショックを隠しきれなかった。