ヤクルト首位巨人に1差、デニング逆転弾
「ヤクルト5-3巨人」(6日、神宮)
格安助っ人の値千金の一発がチームを救った。菅野を打ち崩して同一カード3連敗を阻止。勝負を決めたのはヤクルト・デニングの逆転4号2ランだ。
2-3と勝ち越された直後の六回、1死一塁。「本塁打は狙わず、チームに貢献できる打撃をしようと打席に立った」というデニングは真ん中に入ったシュートを逃さず捉えると、打球は低い弾道でバックスクリーン右に着弾した。7月2日以来の一発に「すごく気持ちいい」と満足顔。真中監督も「嫌な雰囲気の中、一発で流れを引き寄せる価値ある本塁打」と喜んだ。
BCリーグ・新潟から推定年俸360万円で5月下旬に加入した助っ人は、・226の低打率ながら、得点圏打率は3割を超え、6度の決勝打を記録。勝負強さの理由を「自分は本塁打を打ったり率を残すタイプではないかもしれない。だが、得点圏ではなぜか分からないが、高い集中力を持って打席に入れている」と説明した。助っ人の奮闘が強力打線に厚みを加える。