智弁和歌山・高嶋監督が来年勇退へ

 甲子園歴代最多の63勝を挙げている智弁和歌山・高嶋仁監督(69)が10日、大阪市内の宿舎で取材に応じ、来年をメドに勇退する考えを明かした。

 体調不良のため、数年前から辞任の意向を学校側へ伝えていた高嶋監督。その度に慰留されてきたが「今年で最後というのはもう伝えてある。慰留されても、やってあと1年。2、3年は考えていない」と語った。

 今年に関しても学校側は返答こそしていないが、慰留する方針を固めている。同校関係者も「来年もやられると思います」と明かした。高嶋監督は「ノックを打てないのがつらい。鍛えられないから、ああいうミスが出てしまう」。そう悔やみながら前日、7失策で敗れた1回戦の津商戦を振り返った。

 福井商・北野尚文監督が持つ甲子園歴代最多出場記録(36度)にあと1と迫っており、OB会や学校側は記録の更新を願っている。今後、学校側と正式な話し合いの場がもたれる予定で、記録更新を目指し、ラストイヤーへ臨むことになりそうだ。

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