ラーメンパワー?東海大甲府恐怖の9番
「全国高校野球・2回戦、東海大甲府9-1下関商」(13日、甲子園)
自慢の強打を先導したのは、“恐怖の9番打者”だった。二回2死二塁。東海大甲府(山梨)の飯塚隆哉捕手(3年)は、右打席から右中間スタンドへ、強烈なライナーをブチ込んだ。先制2ランで口火を切ると、3安打4打点で下関商(山口)を圧倒した。
「しっかり踏み込んで、逆方向に強い打球を打てた。理想的な形」。飯塚は会心の笑みを浮かべた。今春の関東大会まで5番だったが、村中監督の「守りに集中してほしい」との方針で、今夏から9番。クリーンアップも務めた自慢の打棒は、下位打線にあって脅威だ。
1回戦でも4打数2安打。甲子園入り後は、宿舎近くの店で豚骨ラーメンを食べるのが日課という。飯塚のパワーの源になっている。
ディフェンス面でも、投手陣を1失点にまとめ、頼もしくリード。次戦の相手はスーパー1年生・清宮を擁する早実に決まったが、「清宮選手を抑えれば、自分たちに波はくる」と意気込んだ。