仙台育英・佐藤世那が投打に貢献

 「全国高校野球・2回戦、仙台育英7-1滝川二」(14日、甲子園)

 仙台育英(宮城)は最速146キロ右腕のエース・佐藤世那投手(3年)が投げては6安打1失点完投、打っては先制打を含む2安打の活躍。滝川二(兵庫)に快勝し、16強入りを決めた。

 背負っていたのは2人分の思いだ。仙台育英のエース佐藤世が滝川二を6安打1失点に抑え完投した。「敦賀気比とやりたかったけど、もうできない。優勝だけを目指して一戦一戦集中します」。勝利の余韻もそこそこに右腕は先を見据えた。

 二、五回に自ら適時打も放ち、勝利に貢献した。しかし、苦しい胸中の一戦だった。前日13日、敦賀気比・平沼翔太投手(3年)が2回戦で花巻東に敗れて甲子園を去った。昨秋の明治神宮大会から意気投合し、LINEなどを通じて励まし合ってきた親友だ。

 「悔しかった。調子が悪いのはわかっていたので」。センバツ優勝投手が抱える重圧は誰より知っていた。同2回戦で投げ合い、1-2で敗れた借りも返していない。「でも、自分も試合がある。すぐに切り替えました」。初回に最速144キロを計時するなど直球は走っていたが、六回まで三振なし。「三振を狙って力んじゃいけない」と、打たせて取る投球で勝負に徹した。九回、1死一塁からは2者連続三振。エースの本能が最後に爆発した。

 3回戦は敦賀気比を破った花巻東と戦う。「気持ちだけは負けないようにしたい」。親友の思いを胸に、最後の1校になるまで聖地のマウンドに立ち続けるつもりだ。

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