東海大相模・小笠原 オコエに直球勝負
「全国高校野球・準決勝、関東第一-東海大相模」(19日、甲子園)
誰よりも警戒しなければならない相手。関東第一との準決勝に向け、東海大相模(神奈川)のエース・小笠原慎之介投手(3年)は18日、迷いなく相手1番打者の名を挙げた。
「オコエの力はズバ抜けている。自分の長所の真っすぐで押していきたい」
直球勝負を宣言した151キロ左腕はこの日、西宮市内のグラウンドで調整。ブルペンには入らず、軽めのキャッチボールや体幹トレーニングなどで準決勝に備えた。前日の花咲徳栄戦後は宿舎に戻って関東第一-興南戦をテレビ観戦。興南の変則左腕・比屋根に苦しむ関東第一打線をじっくりと観察して「丸裸になった」と自信をのぞかせた。
オコエとは5日の開会式リハーサルで初めて対面。「よろしくな」とあいさつした。決勝進出をかけた大一番で実現する初対決。「相手も対策をしてくると思うけど、抑えられるという気持ちは持っている」。塁に出さなければ、その足も怖くない。自慢の剛速球でオコエをねじ伏せ、チーム45年ぶりの夏の全国制覇に王手をかける。