関東一オコエ涙も悔いなし…次はプロで
「全国高校野球・準決勝、東海大相模10-3関東第一」(19日、甲子園)
東海大相模(神奈川)の2枚看板に力を見せつけられた。「想像していたよりもいい投手だった。吉田のスライダーは右投手の中でNo.1でした」。序盤の大量失点を取り戻せるほど、関東第一のオコエ瑠偉外野手(3年)のバットは結果を残せなかった。
それでも10点を追う七回、内角直球をきれいに振り抜き三遊間を破った。捕逸で二塁に進み、伊藤の右前適時打でホームを踏み、反撃へののろしを上げた。八回の第5打席は球場全体から拍手が起こり「最後は追い上げようという雰囲気がつくれた。悔いはありません」と涙ながらに言った。
「自分が足を引っ張って、みんなに支えてもらった。チームメートには感謝です」。1年時には野球に打ち込めなかった。2年春のセンバツでベンチ入りできず、そこから心を入れ替えた。真摯(しんし)に野球に取り組み、いつしかチームの中心へと成長を果たした。
試合後にはプロ志望を表明し「今までの日本にいない、すべてトップレベルの選手になりたい」と宣言した。これからもきっと、オコエはファンを魅了し続ける。