燕・山田日本タイ4打数連続本塁打!
「ヤクルト13-2中日」(22日、神宮)
ヤクルト・山田哲人内野手(23)が、中日21回戦(神宮)の第4打席までに1四球を挟んで3本塁打をマークし、21日の最終打席から4打数連続本塁打としてプロ野球記録に並んだ。13年のヤクルト・バレンティン以来で19人目(通算20度目)。5打数連続の新記録がかかった第5打席は左前適時打だった。
ツバメ軍団の若き主砲の独り舞台だ。1発、2発、3発。山田が乱れ打ちで神宮の夜空を彩った。高校時代も含めて初めてという1試合3本塁打。21日の第4打席から4打数連続本塁打の大爆発でプロ野球記録に並んだ。
「しっかり振り切ること」。極意はシンプルだからこそ、抑えることが難しい。初回は浜田達からソロ、五回は朝倉から2ラン、六回は山本雅から3ラン。「自分が4打数連続で打てるとは思っていなかった。そういう記録に並んでうれしいですね」。感情が高ぶることもなく、快挙の感想も至ってシンプルだった。
昨秋の侍ジャパンで山田と何度も食事をした楽天の嶋は、その食の細さに驚いたという。「僕が見てきた一流選手は、よく食べる。でもテツ(山田)は少食。それでも結果を残している」。その規格外の力は解読不能だった。
打撃不振に苦しんだ春先がウソのように打ちまくっている。この日で3戦連発。昨季の29発を超え、「一つの目標にしていた」という30発にも到達した。
5打数連続の新記録がかかった八回は左前適時打。真中監督ですら「手が付けられない」と目を丸くする計7打点の荒稼ぎで打率、打点ともトップに接近。独走態勢の本塁打を合わせた三冠王も夢物語ではなくなってきた。