清宮“勘違い合流”でも木製で3発!
「高校日本代表合宿」(22日、奈良県内)
U-18ワールドカップ(28日開幕・甲子園など)の高校日本代表が22日、奈良県内のグラウンドで合宿をスタートさせた。この日は第97回全国高校野球選手権大会でベスト4に入った選手以外の12人で行う予定だったが、ベスト4入りした早実のスーパー1年生、清宮幸太郎内野手が“勘違い”で前倒し参加。フリー打撃では木製バットで3本の柵越えを放った。
恥ずかしそうにポリポリと頭をかいた。甲子園ベスト4以上の選手は23日合流であることを知らされていなかったという清宮は「明日からで良かったんだと…」と苦笑い。それでも約2時間の練習を終え、「1日違うぐらいはあんまり関係ない。今日来られて良かった」と前を向いた。
うれし恥ずかしの合宿初日。フリー打撃で持ち前のパワーを見せつけた。「生きた球を打ったのは多分初めて」という木製バットでのスイング。70スイング中で安打性の当たりは31本。柵越えは2連発を含む3本をマークした。
自前のバット4本と早実が保有するバットを持参。この日はそのうち3本を試し打ちした。「いい感触はあった。ちゃんと当たれば飛ぶ。(柵越えは)気持ちよかった」とニッコリ。見守った西谷浩一監督(45)は「パワーは非凡なものがある。1年生ということを考えるとすごい」と舌を巻いた。
日本一は果たせなかったが、今度は世界一を目指す。「外国人は日本人に比べてがたいがいい。でも、やるからには一番じゃないと面白くない」と早くも頂点を見据えた。自身以外は全員3年生。「恐れ多い。自分がいていいのか」と謙虚に話した怪物ルーキーが、いきなり輝きを放った。