G原監督 苦境打開へポジティブ思考
巨人・原辰徳監督(57)が24日、広島空港で取材に応じ、苦境打開へポジティブ思考の重要性を示した。首位・阪神に2・5差と後れを取り、V4への道は険しさを増しているが「なかなか乗り切れないな、このチームは。面白いチームだ。まだまだ続くぜ、面白さが。“いと”楽し!」と明るく振る舞った。
阪神に3連勝後、広島に1勝2敗と負け越し。マイコラスも疲労蓄積のため出場選手登録を外れた。だが、指揮官に動じた様子はなく「終わったことを考えても何も生まれない。生まれるのはシワか、白髪か、心の傷だな」と、笑い飛ばした。
前夜の広島戦はミスが相次ぎ、12残塁の拙攻で敗戦。一夜明け、ジャイアンツ球場では亀井や橋本らが休日返上でバント練習した。ペナント争いが最終局面を迎える中、選手は重圧とも戦っているが「どう受け止めて、自分に勝てるか。試合前からはすに構えているようじゃ、話にならんよ」と、助言した。
首位の阪神は巨人に3連敗後、DeNAに3連勝。ライバルも上下動の激しい戦いが続いている。「阪神もうちと一緒だな。阪神が調子いいのか、横浜が悪いのか、よく分からないな」。だからこそ、逆襲のチャンスは必ずある-。百戦錬磨の指揮官は、最後まで余裕の構えを貫いた。