DeNA守護神が…山崎康初のS失敗
「DeNA7-8巨人」(4日、横浜)
ベンチの隅で、戦況を見つめる視線に、悔しさが浮かんだ。九回。劇的な逆転劇の後を受けて、DeNAの“小さな大魔神”山崎康が登板。先頭の片岡に二塁打を浴びるなど、1死三塁。阿部に同点適時打を浴びて、降板した。
セーブ機会のある登板で初めての失敗。中畑監督は「しようがない。状態は前から厳しかった。休ませないといけないところまできている」と説明した。
兆しは2日の中日戦にもあった。球速は落ち、ツーシームの落差も全盛期とは遠かった。中畑監督は「間を空けて使いたい。起用法も考える」と配置転換案も口にした。
「自分のまいた種は摘み取りたい」と走者を残して降板することを嫌う。決勝点を奪われるシーンを、唇をかんで見つめた。