TC戦誤審でNPBに苦情殺到
日本野球機構(NPB)が12日の阪神-広島20回戦(甲子園)での誤審を認めたことを受け、東京都内のNPB事務局には、14、15日の2日間で苦情や抗議の電話が約100件寄せられた。
12日の試合では、同点の延長十二回に勝ち越し本塁打となるはずだった広島の田中の打球を、審判団が外野フェンスを越えずに跳ね返ったと誤って判断し三塁打とした。その後得点は入らず、引き分けに終わった。
NPBへの電話では「広島がクライマックスシリーズに進めなかったらどうするんだ」という苦情や「記録を本塁打に変更できないのか」という問い合わせが多かったという。
また、日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)は15日、東京都内で事務折衝を行い、12日の阪神-広島20回戦(甲子園)で誤審が判明したことを受け、ビデオ判定について意見交換した。
選手会は当該試合の審判員以外の第三者による映像確認など、改善策を検討するよう訴えた。NPB側で出席した阪神の四藤球団専務は「どうやって精度を上げるか」と理解を示し、現在はビデオ判定を行っていない地方球場への適用拡大にも前向きな姿勢を示した。
また選手会は、死球や衝突などによる脳振とうで数日間プレーできなくなった場合、出場選手登録を外れると10日間再登録できないため、より短期で復帰できる制度の整備を求めた。