立命大・桜井を虎スカウト高評価
「関西学生野球、立命大9-3近大」(20日、南港中央野球場)
立命大と同大がそれぞれ先勝した。立命大はドラフト上位候補のエース・桜井俊貴投手(4年・北須磨)は近大に初回3点を奪われたが、粘りの投球で完投勝利。阪神のスカウトが7人で視察する中、最速148キロを計測し、確かなゲームメーク力を発揮した。同大は打線が爆発し、2桁11得点で京大を圧倒した。
1年半ぶりにリーグ戦で浴びた一発で我に返った。初回、2点リードをあっさりとひっくり返される3失点。「ブルペンで調子が良くて力で行けるかなと思ったけど」と桜井。近大打線に直球を狙われ痛打されたことで、頭を切り替えた。
「早く気づいて修正できたことが良かった」と二回以降は丁寧にボールを低めに集め、的を絞らせなかった。6月の大学選手権後に再導入したワインドアップの投球フォームも「しっくりきている。間があるので相手のタイミングを外せる」と手応えを明かす。
この日の最速は148キロを計測。担当の阪神・熊野スカウトは「ボールの力はあった。そこに春みたいな制球力が戻ってくれば」と評価した。「勝つことに徹したい」と語る右腕が、立命大を春夏連続優勝へ導く。