山田誓った次で決めるヤクルトVお預け
「ヤクルト2‐4広島」(29日、神宮球場)
ヤクルトが14年ぶりの悲願を目前にして足踏みだ。館山が2本塁打に沈み、打線は山田の2適時打による2点に抑えられて逆転負け。優勝マジックは「1」のまま。真中監督の胴上げは、10月1日の阪神戦(神宮)に持ち越しとなった。
神宮今季最多3万3522人の観衆に、歓喜の瞬間を見せることはできなかった。山田は三回2死一、二塁で先制の右前適時打を放つと、1‐3の七回2死一、二塁で1点差に迫る中前適時打を放つ意地を見せたが、実らなかった。「負けてしまったのでしょうがない」と笑顔はなかった。
優勝持ち越しに、真中監督は「簡単には勝たせてくれない。厳しい試合でしたが」とサバサバ。「硬さは感じなかった。普段通りできていたと思う」とプレッシャーの影響は否定した。
残りは3試合だが、本拠地での試合は10月1日の阪神戦のみ。指揮官は「あまり気にしないで次の試合を取ることに全力を尽くす。(神宮で)なんとか決められればいい」と表情を引き締めた。孤軍奮闘の山田も「あさっての阪神戦でも打てるように頑張ります」と誓った。今度こそ決める。