山本昌ラス投先発!CS争いの最中…
今季限りで現役を引退する中日・山本昌投手(50)が、シーズン最終戦となる7日の広島戦(マツダ)に50歳1カ月で先発する。プロ野球史上初となる50代での登板で、打者1人と対戦。CS進出がかかった相手に、最後の真剣勝負を挑む。
最後の花道には、真っさらなマウンドが用意された。「先発することになりました」。6日のナゴヤドームでの練習後、山本昌は報道陣にさらりと言った。気負いはないが、気掛かりなのは広島の置かれている状況。次に口をついて出たのは相手への配慮だった。
「阪神や広島の関係者には迷惑をかけますけど、手加減は無用なので…。僕の方も一生懸命やる。(打者)1人と決まっているので、阪神さんにはご容赦願いたい」
自身の最年長記録を2カ月更新する50歳1カ月での先発マウンドは、胸の奥につっかえた心残りを取る舞台でもある。先発した8月9日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で左手人さし指を負傷。1回0/3、わずか22球で終えた。二回、先頭の大引に対して3ボールとなって降板しただけに「バッターを完了させて終わりたいのが一番」と見据える。
最後の対戦相手は丸となりそうだが「誰でも同じ。向こうもCSがかかって必死だろうし、いつも通りバッターを抑えることに集中したい」と真剣勝負にこだわる。