梨田氏、楽天は「近鉄の生まれ変わり」

 楽天の来季監督就任が決定している梨田昌孝氏(62)が6日、星野仙一副会長(68)とともに東京都内の楽天本社を訪れ、三木谷浩史オーナー(50)と会談した。会談の席で、就任要請受諾の報告を行い、同オーナーから承認された。今後、正式契約を交わし、8日に仙台市内で就任会見を行う。

 近鉄最後の指揮官として、縁を感じた。04年オフ、近鉄とオリックスの合併に端を発した球界再編問題の末に誕生した新球団からの監督オファー。「このチームは近鉄の生まれ変わり、本流であると思っている」と言い切った。スタッフにも近鉄出身者が多く、受諾に迷いはなかった。

 2年連続最下位のチームを率いる。それでも「13年に日本一になったチーム。それなりの力はあると思う。選手個々のいいところを引き出していければ」と意欲が口をついた。近鉄監督時代の01年は前年の最下位からリーグ優勝。豊富な経験を基に、再建へ向けタクトを振るう。

 星野副会長から「お前しかいない」という熱い言葉を受けた。「私からすれば、チャンスをいただいた感じがする。東北の人と一緒に歩んでいきたい」。リーグ優勝2度の名将の表情は、新たなチャレンジへの決意に満ちていた。

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