大商大・吉持60盗塁王手!7球団熱視線
「関西六大学野球、大経大9-7大商大」(11日、大阪市南港中央球場)
2季連続優勝を決めている大商大は大経大に敗れた。今秋ドラフト候補の吉持亮汰内野手(4年・広陵)は2安打2盗塁の奮闘で通算59盗塁とし、史上2人目の60盗塁へ王手。残り最大2試合で連盟記録となる藤田吉男(86年・京産大)の65盗塁を目指す。
そのスタートに迷いはなかった。ネット裏に陣取った7球団のスカウトにアピールするかのように、塁間を駆けた。ドラフト候補の吉持が初回に右前打で出塁すると、鮮やかに二盗、三盗を決めて先制のホームを踏んだ。史上2人目のリーグ通算60盗塁に王手だ。
「監督からも『狙っていけ』と話があったので、塁に出れば全部行くつもりです」と明かした吉持。チームが敗れたことで、残り最大2試合であと6に迫った連盟記録の65盗塁も視界に入るが「記録もかかるので狙いたい」と力を込める。
視察した巨人・山下スカウト部長は「スピードは大きな武器。下位の選手ではない。野手が欲しいところは上で行くだろうね」。偉大な記録を塗り替え、プロのステージでも自慢の快足で生き抜く。