盛田幸妃氏が死去…45歳、腫瘍再発で闘病
大洋(横浜、現DeNA)、近鉄で主に救援投手として活躍し、脳腫瘍からの復活で「奇跡のリリーバー」と呼ばれた盛田幸妃さんが16日午前、東京都内で死去したことが分かった。45歳だった。葬儀・告別式は未定。
全盛期は150キロ近い速球と鋭いシュートを武器に打者を苦しめた盛田さん。重病と大手術を乗り越えた後、完全に復活することはなかったが、マウンドでは投げる喜びと感謝にあふれていた。
近鉄に移籍後の98年に脳腫瘍を発症したが、手術を経て復活。01年には34試合に投げてパ・リーグ優勝に貢献し、カムバック賞を受賞した。防御率は7点台。それでも武器のシュートはしばしば右打者を詰まらせた。
その年の7月、故郷函館でのオリックス戦。母ミヤ子さんが「期待より心配が先に立ちます」と観客席で見守る中、登板した。本人が「引退試合かと思った」と照れ笑いを浮かべる大歓声。自らを支えてくれるさまざまな存在を、誰よりも強く意識していた。
闘病を経験して「稼ぐための仕事」だった野球は「夢や感動を与える職業」に変わった。大病を克服した姿を少しでも世間に見てもらうことが大きな目的だった。オールスター戦にファン投票で選ばれた時も「病気のおかげ」と、自ら言った。
02年限りで引退。評論家などを務め「人と違う経験ができた」と気丈に語っていたが、近年は腫瘍が再発し、闘病生活を続けていた。強烈なシュートの軌跡と不屈の闘志を野球ファンの心に残し、力尽きた。
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