巨人・高橋由伸選手兼打撃コーチ（４０）が、来季監督の最有力候補に浮上していることが１９日、分かった。白石興二郎オーナー（６９）が次期監督の条件について「原野球を継承してくれる人、それから新しい風を吹き込んでくれる人」と語り、近日中に就任要請する可能性を示唆した。

　長期化するとみられていた巨人の監督問題が、急展開する可能性が出てきた。白石オーナーは、原監督の勇退会見に同席。これまで避けてきた次期監督に触れ、「候補者はたくさんいるわけではない。おのずから絞られる」と言及した。

　これまで原監督の後任候補にはＯＢの江川卓氏（６０）、川相昌弘ヘッドコーチ（５１）も候補に挙がった。ただ、球団の“大本命”は高橋由だった。高橋由は指導経験を積むために、今季から兼任コーチに就任。それでも代打の切り札として活躍し、打率・２７８の好成績を残した。現役へのこだわりが強く、監督就任へのハードルは高いとみられていたが、球団は粘り強く交渉する方針だ。

　高橋由であればファンの人気も高く、球団が掲げる原野球の継承、新風を吹き込む２大条件にも合致する。白石オーナーは「できるだけ早く後任を絞り、非公式な形で打診を進めたい」と、“ポスト原監督”決定へ強い意欲を示した。