真中監督が勘違い「ガッツポーズ返して」
「プロ野球ドラフト会議」(22日、グランドプリンスホテル新高輪)
ヤクルト・真中満監督(44)は、痛恨ミスに顔面蒼白(そうはく)となった。阪神と競合した明大・高山俊外野手(22)の抽選で、大混乱を招く派手なガッツポーズ。着席してから“外れクジ”に気付き「あのガッツポーズを返してほしい…。すみません」と、苦笑いを浮かべた。
“恋人”への熱すぎる思いが、エラーを招いた。「一番早く開いてやろうと思って…」と、素早く開封。金本監督に確認する時間すら与えず、両腕を突き上げて当確をアピールした。壇上でインタビューまで受けて「慣れ親しんだ神宮球場だと思う。頑張りましょう!」と、笑顔で高山にメッセージを送った。
だが、直後に地獄へ転落した。着席した真中監督のもとへNPB関係者が歩み寄り、間違いを指摘すると「えっ!」と絶句。左側にあったドラフトのマークを見て当確と間違えたようで「その横に交渉権獲得がなければダメだった…。勘違いしちゃいました」と、何度も頭をかいた。
外れ1位では原樹理投手(22)=東洋大=の交渉権を獲得。「チームを引っ張っていくような投手に入ってほしい。原君に縁があったんだと思います」。必死に気持ちを立て直していたが、額には脂汗がにじんでいた。