真中ヤクルト連敗 散発3安打三塁踏めず
「日本シリーズ・第2戦、ソフトバンク4-0ヤクルト」(25日、ヤフオクドーム)
巨大戦力の壁は越えられないのか。前日は武田に封じられたヤクルトの強力打線が、この日はシーズン9勝無敗のバンデンハークから1点も奪えず。真中監督は「よかったですね、投手が。まったく付け入る隙がなかった。完敗です」と脱帽するほかなかった。
前日に続いて初回の好機を逸したことで勢いをそがれた。先頭の上田が左前打で出塁。シーズンでは続く首位打者・川端が好機を広げ、本塁打王の山田、打点王の畠山らがかえす形で何度も先制したが、上田が初球に盗塁失敗し、川端、山田が倒れて無得点。
「好機と思えば、走者で圧力をかけて、と思う。アウトになったがこっちの姿勢は見せたかった。その後が続かなかったということ」と真中監督は唇をかんだ。
連敗発進から日本一となった例は、過去65回中7回とデータ的には厳しい。2試合で7安打2得点と打線に元気がないが、山田が四回に今シリーズ初安打を放つなど、わずかな光明も見えた。山田は「調子自体はいいので、気にしてなかった。切り替えて戦うしかない」と前を向いた。
第3戦からはシーズンでは44勝22敗1分けと好成績を残した本拠地・神宮に舞台が移る。指揮官は「地元に帰ってやり返すしかない。2つ負けて悔しいですけど、ヤクルトらしいプレーができれば」と逆襲を誓った。