巨人の白石興二郎オーナー（６９）が３１日、高橋由伸監督（４０）にソフトバンクを超える最強軍団づくりを厳命した。この日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、秋季練習中のチームを視察。２年連続日本一のチームを超えるのは並大抵ではないが、新指揮官はその期待に応える覚悟だ。

　グラウンド、ブルペンと精力的に足を運び、約２時間、熱視線を送った白石オーナーは、練習中に高橋監督と会談。日本一になったソフトバンクの話題も出たという。

　視察後、白石オーナーは「目標はソフトバンクを倒せるチームか？」と報道陣に問われ「もちろんつくらないと」ときっぱり。「監督もそのつもりでやってると思うんだけれども。ソフトバンクに習い、３軍をつくった」。チーム再建を果たせるならば、なりふり構わず取り組んでいくつもりだ。

　高橋監督もオーナーの考えに同調。「そういう期待をされてることもわかってるし、僕も当然そこを目指して。ソフトバンクに勝つことが目標になる」と、表情を引き締めた。

　この日で第２クールは終了した。「まだ（監督としての）違和感はある。でも話す感じは今までと変わらない。そこら辺は何となく、なじんでるんじゃないかな」とはにかんだ新指揮官。日本一への道のりを、着実に突き進む。