「巨人秋季キャンプ」（８日、宮崎）

　高橋由伸監督（４０）が、秋季キャンプを行っている宮崎市内で、阪神・金本知憲監督（４７）に対抗心を燃やした。自身と同じく、就任したばかりの虎将について「（対戦のイメージは）まだ想像はつかないけど、負けないようにしたいですね」と語った。

　内に秘めた闘志を、ちらりとのぞかせた。「新聞に出ているから、自然と目に入ってくる。金本さんが何かしたとか、気になりますよね」。キャンプ中は午後１１時までに就寝。スポーツニュースは見ていないというが、ライバルの動向はスポーツ各紙でチェックしているようだ。

　接点は少なく、グラウンドで会えばあいさつする程度の間柄。ただ、現役時代はともに球界を代表する左打ちの外野手で、チームの顔として意識する存在だった。金本監督が高橋監督を「天才バッター」と称していたことを聞くと、「そういうイメージはあるのかもしれないけど…。実際はどうかな」と謙遜気味に笑みを浮かべた。

　セ・リーグの監督は来季から全員が４０代。金本監督以外にもＤｅＮＡ・ラミレス新監督や中日・谷繁監督の名前を挙げ「グラウンドで戦っていたメンバーばかり。不思議な感じですね」。対戦のイメージを徐々にふくらませ、新世代の監督対決を制するつもりだ。