オリ2軍が神戸から撤退、舞洲移転へ

 オリックスは7日、2017年から2軍本拠地を大阪市此花区の舞洲スタジアム周辺に移転すると発表した。関連会社の大阪シティドームが大阪市の「舞洲野球場敷地および舞洲野球場北西用地の一般競争入札」に応札し、事業予定者に決定。この地区に約30億円を投じてサブ球場などを建設する。今後、NPB実行委員会での承認を経てファームの本拠地を移転する。

 マーリンズ・イチローや田口2軍監督らが下積み時代を過ごした神戸から、オリックスの2軍が事実上、撤退することになった。

 この日、大阪市による舞洲地区の一般競争入札を関連会社が落札。今後は来年1月29日までに契約手続きを終え、舞洲スタジアムを6400万円で取得し、当該土地10万4449平方メートルを月額599万円で4月1日から50年間の契約で借り受ける。ここに約30億円を投入し、2軍本拠地となる両翼100メートル、中堅122メートルで外野は天然芝を採用したサブ球場、縦61メートル×横61メートルの室内練習場、42室の選手寮などを建設する。

 移転の理由について西名球団社長は「(青濤館は)25年がたち選手からももう少し広くならないか、雨天練習場の改善など、要望も出ていた。数年前から議論していたこと」と説明。府内で球場施設を持ついくつかの自治体から誘致があったが、京セラドームとの利便性も含めて舞洲に決まった。

 瀬戸山球団本部長はメリットについて「大阪1カ所に集約されたこと。1、2軍合同の練習も可能になる」と話した。

 今後もほっともっと神戸では1軍の15試合の開催を継続。イチローが暮らした406号室がある青濤館は来年を最後に閉鎖。今後については未定とした。

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