巨人OB松井氏 宮崎Cで打線再生意欲

 2月の巨人宮崎キャンプ訪問が決まっているOBの松井秀喜氏(41)が14日、都内で行われたバイク王「『バイクライフの生涯パートナー』実現に向けたバイク王の今後の展開と、新TVCMの記者発表会」に出席した。同1日から14日まで帯同予定の松井氏は「もう少し打てるようになれば(優勝の)チャンスはある」ときっぱり。キャンプ中の打撃実演こそ否定したが、打線再生へ意欲を見せた。

 バイクにまたがり柔和な笑みを浮かべた松井氏が、V奪回ロードへ発進する古巣のアシストへ、やる気をのぞかせた。巨人の現状を「私の知っている限り投手陣がいい。もう少し打てるようになれば(優勝の)チャンスはある」とし「少しでも力になれれば」と力を込めた。

 3年連続の宮崎キャンプ訪問。14年にはフリー打撃を実演し、柵越えも披露した。昨年は2日間のみの滞在だっただけに、2年ぶりとなる宮崎での打撃披露に期待がかかるが「打たないということで(高橋監督に)お願いしました」と完全否定。その分、指導に注力するつもりだ。

 高橋監督は1~3軍の“巡回コーチ”を託す考えだ。若手有望株として2年目の岡本、3年目の和田は1軍帯同が決まったが、期待するのは全体の底上げ。電話で要請を受けた松井氏は「しっかりやりたい。生まれ変わった巨人軍に期待しています」とナインとの対面を心待ちにした。

 この日のイベントでは、今年の抱負として「進」という一文字を毛筆でしたためた。「選手も進化を求めてキャンプに来るだろうし、その気持ちを手助けしたい」。チームの中心を担うべき坂本や長野も最近2年は停滞気味。古巣の「進化」へ。松井氏がその一助となる。

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